皆さんがインスタなどでご紹介くださったお陰で、廃棄しかなかった鹿の耳を有効活用できるようになりました。
その反面、「鹿の耳にダニ」という、野生を食すにあたって散見される問題もありますので、皆さんの不安を払拭できるよう、こちらで詳細に記載したいと思います。
 
他社様や、他行政の鹿耳を選ばれる際にもご参考になさってください。
 
捕獲された野生のシカはダニだらけです。特に耳はマダニの温床となっていて、このように無数のマダニが付着しています。
             
大きい物は取り除きますが、小さなものまでを全て取り除くには人手が必要で、除去しきれていないというのが実情です。もちろん鹿耳1つの売値が5000円ならば人件費も賄え、100%の除去も可能ですが、腸のお掃除用オヤツとしてコンスタントに使うには現実的な金額ではありません。ではそのマダニを、「耳と共に食して体内に入れてしまった場合はどうなのか」というのが飼い主の関心事となります。

マダニを介在する病気としては重症熱性血小板減少症候群(SFTS)が有名ですが、犬ではバベシアが気になるところです。
マダニの吸血によって媒介され、発症すると溶血性貧血、血小板減少症、脾腫を引き起こす病気です。

ところがウイルスは熱に弱く、5分間煮沸を行えば、日常社会生活で感染の危惧のあるものはすべて死滅できます。
大腸菌(O157を含む)、ブドウ球菌(MRSA、メチシリン耐性菌を含む)は、80度の熱湯で5秒間。エイズウイルスは、80度の熱湯で60秒間。B型肝炎ウイルス・結核菌でさえ100度の熱湯で2〜5分間煮沸することで、死滅できます。
 
小諸での鹿耳の製造工程をこちらに記します。
 
【1】 流水で洗い流す
【2】 次亜塩素酸水に漬けて殺菌
【3】 70度で45時間乾燥
【4】 110度で1時間高温殺菌
【5】 真空包装
 
110度の高温殺菌でウイルスは完全に死滅していますので、感染は考えられません。

それでもただでさえ見た目が怖い鹿の耳。本当に大丈夫なのかとのご心配もあるかと思いますが、「小諸鳥獣害プロジェクト」はもともと麻布獣医大学とのコラボレーションで始まったものです。せっかくですので、麻布獣医大学の寄生虫学研究室の教授にもご意見をいただきました。

「ダニおよびダニ体内の各種病原体は、【3】70度で45時間乾燥 【4】110度で1時間の高温殺菌の過程で死滅するものと思われます。動物(犬猫)ではそれほど気にしなくても良いのではないでしょうか。」
 
多少のダニが付いていても健康上問題はございません。犬は本能を掻き立てられるおやつとして大変興奮して喜びますので、あとは飼い主様の気分的なご判断と思われます。

他所でのご購入でも加工温度の確認をしていただき、ご安心材料とされるのがいいと思います。

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2025年6月より、毎週水曜日が定休日となりました。定休日以外にもイベント出店でお店を主日閉める日がありますので、ご注意下さい。6月21日土曜日は千葉インターナショナルドッグショー(ロングウッドステーション)でトリマー1人となります。接客はできませんので、予めご了承の上ご来店下さい。また、6月22日は秋ヶ瀬イベントの為、休業致します。

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